やわ肌ネギの達人
八尾坂和広さん・華織さん
「ネギは手間暇かかるし難しいことが沢山ある。だからこそ面白いんです」
白く美しい見た目と、寒暖の差 から生まれる甘みとまろやかな口 当たり、そしてやわらかな食感から全国的にも高い評価を得ている 「やわ肌ネギ」。県内各地で栽培されているが、中でも新潟市西蒲区は質の良い「やわ肌ネギ」が栽培 できる産地だ。「西蒲区の辺りは砂 丘地なので水はけがいい。水に弱く、すぐ腐ってしまうネギの栽培 に適した土地なんです」と教えてくれたのは、ネギ作りに携わって10年という八尾坂さんご夫婦。ネギ農家の次男として生まれた和広さんは一度は別の仕事をするも、作物を育てる楽しさを知り専業農家に。「昔は農家をするなんて考えてなくて、ずっとトラックなどの運転手をしてたんだけど、乗り物が嫌になっちゃって(笑)。運転手を辞めた時に実家とは別の農家さんのお手伝いをさせてもらって、それが楽しくて…」。農業の魅力に気付いた和広さんは、奥様の華織 さんと二人三脚でネギ作りに精を出している。「ネギは土に埋まっている部分が白くなるので、収穫までに5回ほどは土を盛って白い部 分を作るんです。天気が悪くなりそうなら倒れないように土を盛ったり。ネギは倒れたままにしておくと曲がって伸びてしまうんです。そうするとB級品になって出荷できないんですよ。でも、ただ土を盛ればいいってものでもなく、葉と白根のバランスも大切なので、難しいところですね」。味や食感だけではなく、見た目も重要なネギは、水の量、土の量、虫などの大敵が多い上、病気や虫が一度付くと一気に広がってしまうのも難点。
「ネギは土に埋まっている部分が白くなるので、収穫ま でに5回ほどは土を盛って白い部 分を作るんです。天気が悪くなり そうなら倒れないように土を盛っ たり。ネギは倒れたままにしてお くと曲がって伸びてしまうんです。 そうするとB級品になって出荷で きないんですよ。でも、ただ土を 盛ればいいってものでもなく、葉 と白根のバランスも大切なので、 難しいところですね」。味や食感だ けではなく、見た目も重要なネギ は、水の量、土の量、虫などの大 敵が多い上、病気や虫が一度付く と一気に広がってしまうのも難点。 「ネギは植えてから収穫までの管理 の期間が長いので、いろいろと手 をかけなきゃいけないんです。で も、その分愛情をかけたらいいネ ギになる。それがやりがいでまた 頑張ろうって思えるんですよ」。笑 顔で話すご夫婦は、大変なことも 多いと言いながらも農業を楽しん でる様子。「10年って言うと長いよ うに感じるけど、まだ10回しか作っ たことがないんですよね(笑)。だからまだ不安もあるし、親に相談 したりもする。毎年新たな発見も 勉強もあって奥が深い。だからこ そ楽しいですし、もっといいもの を作っていきたいと思います」。
Copyright(C) 食の陣実行委員会 All Rights Reserved.